ののはな通信

三浦しをんの新刊が面白すぎて、読み終わるのが嫌で3/4くらいで先に感想を書きにきた始末です。
久しぶりのリアル本屋さんで、でも結局作家さん買いが間違いないよな、などと思って検索したら
新刊出てきて、それを迷わずレジに持っていって、読み始めたまま期待を超えて、持っていかれた。

いや、最初はね、すべての推しcpでこのパロやってほしい……とか思ったりもしたんですけど、
最初の事件が起きたあたりで、やっぱりそんなの願うことができない、ってなった。
結局私は病気なので、あんなすごいものどうせ二次創作の中で軽率に再現したくなるんですけど、
劣化コピーはせめてもっと寝かせた後にしなくちゃもったいない、というか、
あれが、ののはなで完結しているわけで、そこに何も持ち込んだらいけないとも思う
(んだけど死ぬほど安直に影響受けたの書くのもわかってるんですけど……)。

あくまで書式は2人の対話だけど、群像劇なんですよね。ああ、三浦しをんだな、っていう。
好きすぎて、既刊が足りなくて三浦しをんもっと仕事しろ!!ください!!!と思っていたけど、
待たされてコレ出てくるなら待つしかないですわ、とか心の中に変な関西人も生まれて言っています。
ののはなの生きた時代と成長がまざまざと迫ってくるし、
それで、ストーリー的には今2011の3月を恐れて待ってる。

圧倒的な価値あるものに半端な分析したって、完全にしょうもないんですけど、
手紙という形式故の叙述トリックが当然ある中、交換する愛がどストレートにぶつかってくる。
ぜんっぜん特別な場面じゃなくても、途中から、本当に、涙が止まらなくなって困った。
いや、困ってない、最高です。
この種の感動は、もちろん他からのすごいものをきっかけに起こるんだけど、
その時、自分の中に応えるものがあるからじゃないですか。今会えたことの幸せをかみしめています。




2018/07/28

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